旅行の準備をして荷物をまとめる時に、行きの荷物で一番多くなりがちなのが衣類かと思います。
(帰りは、お土産の方が多いという方も多いと思いますが)
寒い国であれば、アウターや防寒対策の衣類で溢れてしまいがちですが、タイは常夏の国。
日本が寒い季節の出発となると、服装選びも楽ではありません。
では、どんな服装がタイ旅行する時に必要となるのか考えてみました。
タイ旅行での服装選びに必要な知識
タイの気候とは
タイは、熱帯に属する常夏の国。
四季のある日本と違い、季節の分かれ方は、雨季・乾季という大きく2つの季節に分かれます。
基本的には降水量の有無で分かれており、乾季の終わり頃から雨季の始まる4月~6月位は暑期と呼ばれ、最高気温が最も高くなる季節です。
バンコクの最低気温は、11月~2月の乾季の涼しい夜の時間帯でも20度以上は平均的にあるため、半袖シャツやハーフパンツ等の夏のファッションでも基本的には問題ありません。
紫外線対策で、夏でも長袖長ズボンのタイ人はたくさんいます。
気になる人は、この点も気を付けたいところですね。
タイでの防寒対策は必要か
前述の通り一年中夏の季節のタイですが、防寒対策が全く必要ないという事ではありません。
例えば、屋外が暑い為、屋内商業施設や公共交通機関では冷房がかなり効いており、長時間の滞在や乗車をしていると冷え性や寒がりな方は辛く感じると思います。
又、雨季の雨上がりや乾季の夜間は涼しくなります。
バンコク以北のチェンマイやイサーン地方を乾季の一番涼しい季節に観光するとなれば、早朝は20度未満という日も少なくなく、かなり冷え込むことがあります。
そういったケースを想定すると、最低限の防寒対策は必要だと考える必要があります。
タイでのドレスコードについて
滞在するホテルや地元の人たちが集まるマーケット・ビーチリゾートや娯楽施設等に行く分についてはあまり気にする必要は無いかも知れませんが、外国人が良く観光で訪れる場所や高級レストラン等では、ドレスコードがある場合があり注意する必要があります。
ドレスコードがある場所ではそれに従わないと、入場できないので事前に準備しておく必要があるでしょう。
その他の服装選びの注意点
タイの気候の部分でも触れましたが、タイには雨季という雨が降る季節があります。
又、熱帯モンスーンという気候の特徴から乾季であっても安心できず、スコールが降る事も稀にあります。
スコールは日本のゲリラ豪雨のように大量の雨が短時間に降りますので、雨具対策をしておくと観光をスムーズに進める事が可能となるでしょう。
特にスニーカーを1足しか持っていなくて、初日に雨でずぶ濡れとかになってしまうと、その後の旅を気持ちよく続けられないですからね。
雨対策以外にもタイでは禁止されているファッションやこの服の色は避けた方が良いといったものもあります。
タイ旅行へ持っていきたい服装とは?
タイ旅行でこれは必要になるといった服装についてです。
下着や衣類など
下着類
短期の旅行であれば、最低限日数分は持っていきましょう。
でも、乾季の晴れた日であれば、洗面所で手洗いした下着やTシャツ位なら半日もあれば乾いてしまいます。
旅行日数が長めで荷物の量を減らしたいのであれば、現地で洗ってしまうというのも一つの手です。
自分で洗わなくとも、ホテルによってはランドリーサービスを行っている場所もありますし、街中のランドリーショップに洗濯をお願いするという手もあります。
タイでは地元の人達は、家庭に洗濯機を持っていないという方も多く、ランドリーショップを街中で見かける事が結構あります。
又、地方の街では、コインランドリーのように20~40バーツ程のコイン投入で洗濯機を貸してくれる場所を多く目にする事があります。
トップス
バンコクやアユタヤ等の都市や寺院・遺跡観光であれば、Tシャツスタイルが一番楽でしょう。
数枚持っていくのもありですし、現地調達という手もあります。
安いものであれば100~150バーツ(約350~525円)位で売られています。
プーケットやパタヤ・サムイ島などのビーチリゾート観光であれば、ノースリーブやタンクトップ・キャミソール等でも問題ありません。
但し、寺院では肌の露出を禁止しているところが多いので、ストール等を1枚持っておいて寺院見学中はそれを羽織るようにすると良いと思います。
高級レストランに行く予定があるのであれば、フォーマルスタイルとまで行く必要はありませんが、ポロシャツやブラウスなどの襟付きのシャツが一枚あると無難です。
ボトムス
ハーフパンツやホットパンツが基本で問題ありません。
但し、やはりこちらも寺院やドレスコードのあるレストランではNGとなってしまいます。
そのため、ジーンズやチノパンなど丈のあるズボンや長めのスカートなどを持っていきたいところです。
日本からタイへ移動する際に、こういったボトムスを着用しておけば、無駄に手荷物を増やす事無く、必要に応じて使用できるのでお勧めです。
ドレスコードのあるレストラン等でも、必ずしもスラックスのようなフォーマルスタイルでなくても問題無く、ジーンズなどで入場可能な場合が多いです。
但し、寺院観光用だけとかであれば、事前にタイのマーケットで安いタイパンツを購入して、その場だけ着用するという手もあります。
タイパンツであれば、薄手の生地なのでそれ程手荷物になりません。
アウター
冷房の効いた交通機関で長い時間移動する時等には、一枚羽織れるパーカーや長袖のオックスフォードシャツ・ブラウスなどがあると重宝するでしょう。
冬場の時期は、ユニクロ等のライトダウンで日本を出発し、それを冷房の効いた車内などでは羽織るというのも一つの手です。
冬の旅行で私の場合は、春・秋用のポケッタブルパーカーとヒートテックシャツで日本国内の移動を乗り切り、手荷物を少なくするようにしています。
又、こういったアウターについては、日差しの強いタイでは、紫外線対策としても役立ちます。
こちらは、乾季の北部や東北部地方の深夜・早朝観光をする場合にも有効です。
北部・東北部でも日の出ている時間帯は25度位まで気温があがるので、その時間についてはアウターは不要となります。
衣類以外のアイテム
靴・サンダル
寺院観光においてはサンダルでも問題はありませんが、ドレスコードのあるレストランやクラブ・ディスコ等ではサンダルでは入場を拒否されるケースが多いです。
ただ、スニーカー1足だけとかだと、急な雨で濡れてしまった場合等にその後の旅行が気持ちよく行えなくなってしまう可能性があります。
なので、これも日本からタイへの移動時に履いていくシューズと、軽いビーチサンダル等を荷物に入れておくことで、いざという時も安心できます。
プーケットやパタヤ等のビーチリゾートに行くなら、やはりサンダルが1足あると便利ですからね。
こちらも現地調達可能ですので、ナイトマーケット等ですぐに探すことができると思います。
雨具
雨季なら必須アイテムですし、乾季の場合も折り畳み傘が一つあると便利です。
但し、長い傘だと飛行機内には持ち込みができないのでご注意ください。
これもコンパクトに折りたためる雨合羽が1つあると便利ですが、タイのコンビニでも薄いビニル素材の簡易的な雨合羽が売られているので、そちらを現地調達して利用するというのでも問題ありません。
帽子
必須アイテムではありませんが、やはり日差し対策の一つとしてつば付きの帽子が1つあると便利です。
サングラスやUVカット付き眼鏡
こちらも必須アイテムではありませんが、日差しの強い時間帯は身につけている人が多いです。
こちらもタイのマーケットで安く手に入れる事が可能ですので、旅行者だけでなく地元のタイ人でも使用している人達が多いです。
タイ旅行に持っていかない方が良い服装とは?
赤や黄色のシャツ
日本にいて、赤いシャツや黄色いシャツを着ていて問題になる事は、まず無いと思います。
しかし、タイにおいては、赤や黄色は政治を表すカラーなのです。
そのため、赤いシャツの政党と黄色いシャツの政党のどちらを支持しているかがシャツの色で分かってしまう為、集団デモの時以外、地元タイ人でも選ばない色なのです。
そういった、政治的なトラブルに巻き込まれてしまわないよう、旅行者であってもなるべく避けた方が良い色のシャツとなります。
迷彩柄の服
タイには軍服法という法律があり、迷彩柄の服の着用を禁止しています。
日本では、ミリタリーファッションとして迷彩柄の服を着る事も可能ですが、タイでは事情が違う為、絶対に避けるべきデザインです。
もしも迷彩柄の服を着用している事によって、拘束されるようなことになったら懲役刑の対象となってしまいますので注意してください。