タイの南部の都市プーケット。
プーケットはタイで1番大きな島で、唯一島がそのまま県となった都市です。
外国人観光客から人気の島で、ビーチリゾートでバカンスを楽しみたい人達がたくさん集まり、日本人も毎年多くの旅行者が訪れています。
そんなプーケットを旅する事になった時に、ツアーで送迎がついていれば簡単にホテルに到着する事ができると思います。
しかし、LCC等で節約して自力でタイに行けるようになった昨今。
交通費などをなるべく抑えて旅したいと考えている人も多いはずです。
ただ、プーケットはバンコク等の都市部に比べて、物価や交通費がかなり高めに設定されています。
そのような状況下でも、少しでも余計な出費を抑えた旅をしたい人向けに事前に知っておかなければいけない事をまとめてみました。
プーケットの基本情報
プーケット島の位置は、バンコクから南西に約850km程の位置にあります。
半島ではなく完全に独立した島ではありますが、隣のパンガー県とは橋で結ばれているため陸路での移動も可能です。
プーケットへのアクセス方法
長距離バスで陸路によるアクセス
バンコクのモーチットマイ(北バスターミナル)か、サイタイマイ(南バスターミナル)から長距離バスに乗って移動する事が可能です。
所要時間は13~14時間程かかり、深夜バスなどでの移動となります。
長距離バスの移動では、盗難事件等が昔から頻繁に発生しています。
バスのトランクルームに入れる荷物に貴重品を入れていて、到着後に無くなっているという事もあるそうです。
長時間の移動なので移動中に睡眠をとる事があると思いますが、貴重品の管理には十分に注意してください。
特にバスターミナル発ではなく、カオサン通り発の旅行会社運営のバスで、そういったトラブルが多く発生しているそうです。
料金は約500バーツ~1,000バーツ(約1,750円~約3,500円)程で、バスのグレードによって料金が変わります。
時間に余裕があって1泊分の宿泊代を節約したいと考える、上級者向けの移動手段となりそうです。
飛行機によるアクセス
バンコクからは、スワンナプーム空港からフルサービスキャリアの航空会社・ドンムアン空港からはローコストキャリア(LCC)の航空会社が、プーケット行きの便を運航しています。
所要時間は、1時間半弱で到着となりバスより遥にアクセスが楽です。
料金がLCCだと往復1万円以下の便がたくさんあり、バスと比べてもそれ程大きく予算がかかってしまうといった事もありません。
尚、プーケット空港は国際空港となっていて、バンコク以外のタイ国外からの飛行機の発着も行っています。
バンコクに立ち寄らずともプーケット空港で、直接タイ入国が可能となっているのです。
2020年現在は、日本からプーケット空港への直行便はありません。
バンコクを経由するか、中国・韓国・香港などを経由してプーケットへ行くことが可能です。
旅行日程に時間があれば、バンコクを経由してプーケットに行くのをオススメします。
日本からバンコクへLCCで安く行くことが可能ですし、バンコクからプーケットへの移動もそれほど高い料金ではない為、日程の組み方によっては両方の都市の観光を1回の旅行で行う事も可能だからです。
プーケットに到着後のホテルへの移動
プーケットに旅行に行くとなると、人気のビーチリゾートに行くことになる人が多いと思いますが、飛行機で移動してきた場合、プーケット空港から距離が離れているので、何かしらの交通手段を使って移動する事になります。
プーケット空港から人気のパトンビーチの距離は約40km程離れています。
エアポートバスで移動
ビーチではなく、プーケットの市街地であるプーケットタウンに向かう場合、エアポートバスでの移動が可能です。
料金は片道100バーツ程で、空港を出て左方面に進むと乗り場があります。
又、プーケットタウンから各ビーチへ向かうソンテウに乗り換えて、各ビーチまで移動することも可能ですが、タイ旅行に不慣れであったり、大きな荷物をかかえての旅だという事を考えるとあまりオススメできる移動方法とは言えません。
スマートバスで移動
プーケットタウンにしか行かないエアポートバスとは違い、プーケット西岸の主要ビーチリゾートを経由して走行するバスです。
朝6時から夜21時まで1時間置きに運航しています。料金は50バーツから170バーツと目的地によって変わります。(各ビーチリゾートへは150バーツ以上)
停車ポイントが12か所と多く、色々なビーチにアクセスしてくれることは嬉しいのですが、その分目的のビーチが空港より離れれば離れるほど移動時間がかかりやすいです。
又、ビーチ沿いの道路は渋滞も多いため、他の移動手段に比べて乗車時間が長くなる可能性が高いという事に注意が必要です。
ロットゥー(バン)で移動
ハイエース等の15人乗りのバンで、ビーチへ移動する方法です。
空港ロビーに「PATONG」等と書かれた紙が貼ってあるカウンターがあり、そこで料金を支払ってロットゥーに案内されて乗車します。料金は180バーツ~200バーツ程と、目的のビーチによって変わります。
乗り合いのロットゥーとなる為、ある程度人数が集まらないと出発しない為、タイミングによっては待たされることになると思います。
タクシーで移動
タクシーにはリムジンタクシーとメータータクシーがありますが、概ね料金は同じ位なので前払い制であるリムジンタクシーで移動した方がトラブルは起きにくいです。
ちなみにバンコクに比べてプーケットのタクシー料金はかなり高めになっていますが、それがプーケットでは普通の事なので交渉の余地はありません。
リムジンタクシーの場合は、ロットゥーと同様に空港ロビー内のカウンターで料金を支払って、乗車するタクシーに案内されます。
料金は、800バーツ~1,000バーツ程で、こちらも目的のビーチによって変わります。
料金はロットゥーに比べると高いですが、乗り合いでは無いので待たずにすぐ出発できます。
一人旅でなければ、タクシーを使って移動しても人数で料金を割って考える事ができるので、利用価値は高いでしょう。
パトンビーチや。カタビーチ・カロンビーチ以外のビーチに移動する場合、ロットゥーの運行ルートから外れてしまう為、必然的にタクシーでの移動となります。
私は、バンコクに一泊して早朝の国内線でプーケットに向かったのですが、節約のためにロットゥーを利用したため、ホテル到着は昼過ぎになっていました。
時間に余裕があれば安い手段でも良いと思いますが、なるべく時短でホテルへ向かいたいのであればリムジンタクシーを利用するのが良さそうです。
1,000バーツ(約3,500円)で走行距離を考えたら、日本でタクシーを使うよりはかなり安い事には変わりありませんので。
それに1人なら高額ですが、2人とか3人なら1人当たりの金額を抑える事も可能ですからね。
プーケット内での移動
プーケット内の各ビーチ間の移動や、ホテルから近くへの移動手段は以下の3つの手段となります。
トゥクトゥクで移動
バンコクにある三輪タイプのトゥクトゥクと違い、軽トラックを改造して荷台に座席と屋根を付けたタイプの派手な赤い乗り物です。
大体1回200バーツ位で近くのレストランやビーチへ行く事が可能です。
バイクタクシーで移動
バンコクにあるバイクタクシーと同じく、ベストを着た運転手の後部座席に乗せてもらって移動を行う乗り物です。
交渉次第ですが、近隣へは50バーツ位~で利用可能です。
ヘルメット着用が義務付けられていますので、渡されたらきちんと被りましょう。
Grab Taxiで移動
メータータクシーよりもトゥクトゥクが主流のプーケットの交通事情ですが、Grab Taxiを街中で利用する事が可能です。
ただ、こちらもバンコクに比べて初乗りが200バーツ~と料金は高めなので、他の交通手段より割安に利用できるという事は無いので注意してください。
パトンビーチ付近のホテルに宿泊していたら、パトン周辺だけで見ればそれほど広くは無いので、徒歩でショッピングモールやビーチ・バングラー通りへの移動は全然可能です。
どうしても歩きたくない時だけ、バイクタクシーを利用するのが良いでしょう。
帰りの空港への向かい方
行きは空港にカウンターがあるので空港内で配車手続きが簡単に行えると思いますが、帰りはどうすれば良いのでしょうか?
帰りも難しくなく、街中にいくつもあるツアーデスクでロットゥーかタクシーを手配するという方法になります。
空港からホテルに向かう時と違って、飛行機の時間に合わせてロットゥーがホテルまで迎えに来てくれるので、他の乗客が集まるまで出発を待つといった事はありません。
なので、タクシーだけでなくロットゥーで移動しても時間を大きくロスするという事も無いでしょう。
但し、自分のホテルが一番最初だと、他の乗客を迎えに行って乗車時間が長くなるという事はありえます。
まとめ
- 日本からプーケットへの直行便はありません。
- LCCを使うなら、バンコクで1泊して翌朝の便でプーケットへ移動するのがオススメです。
- 長距離バスを使う場合は、盗難に要注意です。
- プーケット空港からホテルへは、時間に余裕があればロットゥーかスマートバスを利用し、お金に余裕があればリムジンタクシーがオススメです。
- ホテル付近の移動もトゥクトゥクは高めなので、徒歩かバイクタクシーの利用が便利です。
- 帰りは、ツアーデスクで交通手段を手配しましょう。
上記の基本的な事を抑えていれば、送迎なしのLCCを使ったプーケット旅行もスムーズに行う事ができると思います。